MX.3アーキテクチャー

MX.3は、階層化されたサービス指向のアーキテクチャーに依拠しています。エンドユーザーは、デスクトップアプリまたはウェブブラウザを通じてMX.3のビジネスソリューションにアクセスします。
アプリケーションの階層は、プレゼンテーション、ビジネス、オーケストレーションおよびテクニカルレイヤーから構成されています。オーケストレーションレイヤーサービスは、計算をビジネスレイヤーのエンジンに割り当てます。テクニカルレイヤーはプラットフォームの基礎となるレイヤーであり、認証、許可およびサービスレジストリといった機能を取り扱います。テクニカルサービスは、モニタリングにおけるOpenTelemetryや認証ワークフローにおけるSAMLをはじめとする標準的なテクノロジーを活用しています。
MX.3は、インメモリーデータグリッド向けにApache Storm、Apache SparkまたはPivotal Gemfireといったテクノロジーを活用して、重要な計算および合算サービスで高いパフォーマンスを実現しています。
最も複雑なエキゾチックデリバティブの価格計算においては、MX.3は複数のCPUまたはGPUのグリッド上で計算を実行することができます。また計算負荷が最大となるワークロードである市場リスクおよびレポート作成においては、MX.3プラットフォームは、スケーラビリティ、柔軟性およびクラウドのペイアズユーゴーモデルの恩恵を受けるためにKubernetesおよびコンテナを活用します。
レンダリング (デスクトップまたはウェブ)
アプリケーション
Oracle, SAP ASE, Microsoft SQL Server, PostgreSQL



ハイパフォーマンスベンチマーク
水平スケーラビリティを備えていることで、MX.3は多数のユーザーと高い処理量に対応することができます。
世界最大のスワップ清算プラットフォーム
MX.3は、2011年以降、世界最大のスワップ清算プラットフォーム(店頭プレーンバニラスワップ処理量全体の90%)をサポートしており、リアルタイムおよび一日の終了時のバリューアットリスク計算を提供しています。
35百万件を超えるFX現金取引を日次で処理
35百万件を超えるFX現金取引を日次でフロントツーバック処理しており、確認および決済メッセージの生成が多くのユーザーセッションおよびレポート作成活動と同時並行で行われます。
マージンコールの計算
20,000件の担保契約に基づく担保在庫全体のエクスポージャーおよびマージンコールの完全な計算が10分で実行されています。
毎秒1,000件超のFX取引を処理
ポジション管理および下流へのエンドツーエンドのインターフェースにおける安定的かつ小さいレイテンシを維持しつつ、処理量のピーク時には毎秒1,000件の取引をインポートしています。